2年生海外フィールドワークのご報告

2018年8月17〜24日、選抜20名の2年生がフィールドワークのためカンボジアを訪問しました。1年次で授業を中心に5つの素養を学び、2年次では自身が選択したプロジェクトでアクションプランを練り上げてきた生徒たち。積極的にインタビューを行い、現地の生の声を集めました。また協働で活動を行うことで、現地の問題点を肌で感じることができたようです。帰国後は見聞きした調査内容を、各プロジェクトのアクションプランの検証に活用していきます。

 

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■ゴミ拾い活動

 トンレサップ湖の湖畔にあるチョンクニア小学校の5、6年生を中心にした、地域住民約100名の方々と一緒にトンレサップ湖畔のゴミ拾い活動を行いました。ゴミ袋約60袋分のゴミを回収することができました。今年はゴミの分析と水質調査を合わせて実施しました。ゴミの内容は9割以上が家庭ゴミ。人為的要因はもちろんの事、その大半が家庭が出したゴミといいう事実を改めて明らかにすることができました。
 個々人の環境意識の工場は大きなテーマであり、これからも継続的な活動を行なって行く必要性を感じました。水質調査は昨年よりも多くのサンプルを採取し、栄養分などを計測していきました。また、細菌検査も同時に行いました。良い結果が出ることはなく、やはり水環境の改善も大きなテーマであることを明らかにすることができました。帰国後はデータの分析を行い、研究成果としてまとめて行く作業に取り掛かります。

 

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■ゴミの最終処分場視察

 訪問するごとに肥大化するゴミの最終処分場。我々が訪問を始めた時には存在しなかった4つめの大きな大きな穴がいっぱいになっている現実を目の当たりにしました。穴は深さ約15m、幅約50mほど。ゴミの出どころはレストランやホテルです。私たち旅行者がこのゴミを出している事実は、ゴミ処理問題がカンボジアだけの問題ではなく、この街を訪れる全ての人に関係する大きな問題であることを再認識させてくれました。
 ここでは、州政府環境局へのヒアリング調査を行いました。ゴミ焼却施設の建設案はあるが、ゴミの量が足りないという衝撃の事実は、ゴミ処理にも経済的側面を鑑みなくてはいけない社会の現実と関連性を学びました。あと少しで許容量がいっぱいになる4つめの穴が埋まったあとは、まだゴミ処理の方法が決まっていないそうです。観光とゴミという切っても切れない関係性を問い直す機会となりました。
 一方、環境局はゴミの分別を促す活動や、小学校での環境教育などの活動を精力的に行い始めたと伺いました。フィールドワークを通して、社会課題を構造的に捉え、私たちに何ができるのかを改めて考える機会となりました。
 

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■パンニャサストラ大学でのシンポジウム

 PUCSR(パンニャサストラ大学シェムリアップキャンパス)にて、SGH活動のディスカッションを含むシンポジウムを開催しました。
 「生徒たちの活動はカンボジアの方々から見て、どのように感じるのか」についてディスカッションできたことが非常に有意義でした。
 「カンボジアのためにありがとう」という言葉や拍手をたくさん頂いた一方、「活動を行うために大切にしていることは?」「活動の成果はあったか?」など、活動の根本を問い直す質問をたくさん頂きました。一方向の活動ではなく、協働する大切さを痛感しました。
 パンニャサストラ大学の松岡先生からは、支援や貢献をする前に、現地の現状をいかに理解するのかが非常に重要であると教えて頂きました。

 

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■ソムダイアウ高校訪問

 姉妹校であるソムダイアウ高校を訪問しました。日本の紹介やSGH活動の報告、交流等を行いました。
 ソーシャルビジネスゼミでは、ソムダイアウ高校の生徒たちと協働して、商品開発を行うプロジェクトを進行中です。現地のアパレルメーカーであるSui-johさんとコラボレーションして、カンボジア向けの商品開発を行います。そのため、カンボジアの高校生の流行りや趣味嗜好をしっかりとヒアリングしました。
 今後も、このプロジェクトに手をあげてくれた13名の生徒たちと一緒にこれからの活動を行なっていきます。
 カンボジアの繊維産業は観光業に継ぐ大きな成長産業です。産業構造にアプローチするため、国境を越えた産学連携プロジェクトのチャレンジは続きます!
 

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■水質調査と水上生活者へのヒアリング

 今年はトンレサップ湖だけでなく、市内や郊外も含め、いたるところで水質調査を行いました。
 前回までの調査で、水質の悪化に関する顕著な結果が出なかったことを踏まえ、今年は市内中心部とトンレサップ湖の水質状況を比較し、その違いや変化を明らかにすることで、シェムリアップにおける水質変化の動向を研究してます。
 トンレサップ湖で生活する人々へのヒアリング調査では、引き続き、漁獲量が減り続けている現状がありました。
漁師さんたちの感覚では10年程前から年々漁獲量が減り続け、現在では漁師の仕事だけでは生活が苦しく、街に出稼ぎに出ているいうことを知りました。
 インドシナ半島最大の湖であるトンレサップ湖はカンボジアの人々にとって大切な場所です。この湖を守っていくために、私たちにできることを常に考え、研究活動を行なっていきます。


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■カンボジアビジネス講義

 カンボジアのアパレルメーカであるSui-johの額田さんより、ビジネスの視点からカンボジアをどのように捉えるのかについて講義を頂きました。
 Sui-johの掲げる理念は、貢献ではなくあくまでもカンボジアの良いものを世界に発信し、カンボジアの産業を世界に発信すること。今まで社会貢献について考えてきた私たちにとって新しい観点のお話であり、たくさんの刺激を頂きました。
 貢献=助けるというイメージがどうしても先行してしまう中で、今後はどのような関わり合い方が必要なのでしょうか。世界の関わり合いの方法について考え直す良い機会となりました。

 

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■振り返りミーティング

毎日、活動後にミーティングを行い、その日の気付きを整理し、次の活動に備えました。

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