2年生海外フィールドワークのご報告

本年度も2年生20名が8月に8日間のカンボジアフィールドワークへ参加しました。一年半の国内学習の学びを活用しながら、自ら問題意識を発見し、考え、行動することを目的としています。生徒たちは活動の中で、何物にも変え難い経験を得て、大きく成長しました。本年度の活動の一部を紹介します。

 

カンボジア北部のゴミ収集所にて
ゴミ山生活を考える

 カンボジアでは、ゴミ処理システムが確立しておらず、医療廃棄物を含むすべての廃棄物が最終処分場(ゴミ山)に廃棄されています。ここでゴミを拾い生活を営んでいる人々の健康被害が問題となっています。生徒たちは現地を訪れ、ゴミ問題解決への考え方を環境局の方へヒアリングしました。ゴミ山生活から農業へのシフトを促し、コンポストを活用した農業用土の分析を行うチームでは、畑の土壌調査を実施しました。

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<国内フィールドワークとの連携>

 学校の授業では、生徒がコンポストの土を作り、成分分析や発芽実験を行いながら、農業用土研究を行っています。また、香川県豊島のゴミ問題を解決のモデルケースとして実際に足を運び、インタビュー調査を行いました。最終処分場問題に対して、様々なアプローチを行っています。

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東南アジア最大の湖
トンレサップ湖調査

 トンレサップ湖には、多くの水上生活者が生活をしています。近年、漁獲量の減少や水質悪化による体調不良が問題視されています。フィールドワークでは、湖の水質調査を行いました。また、水上生活者や漁業従事者へのヒアリング調査を通して、住民レベルの現状調査を行いました。一方、水質改善のためには住民意識の向上と実践が必要であると捉え、住民約100名と協働で大規模なゴミ拾い活動を行いました。活動の前後には水質汚染による影響をレクチャーし、住民意識の向上を図っています。活動後のアンケート調査を通した経年変化も分析しながら、今後私たちができるトンレサップ湖の環境保護活動の在り方を考えます。

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タマイ保育園での活動
幼児教育支援

カンボジアの幼児教育を取り巻く課題を解決するプロジェクトでは、ヒアリング調査で現状を把握しました。給食や水に焦点を当てた食育プロジェクトでは、給食調理に立ち会い、食育教材の作成に取り組みました。

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<国内フィールドワークとの連携> 

 おもちゃプロジェクトでは、岡山大学の教授に監修いただき、カンボジアの幼児期における玩具遊びの意味を学び、実際に玩具作りから提供まで行っています。

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現地住民の生活向上へ
フェアトレード

 ゴミ山生活者の他の職業選択を創ろうと、バナナペーパー商品を開発している日本人活動家の工房を見学しました。生徒たちは生産者の現状を知るため、商品の製作工程を実際に体験しました。また、国内でのフェアトレード商品販売に向けて、商品の背景や製作過程を正しく伝えるために、生徒たちが商品を現地で買い付けてきました。

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<国内フィールドワークとの連携>

 国内学習では、フェアトレードに関する問題点を洗い出し、解決のためにできることを探っています。学芸祭では、フィールドワークで買い付けたミサンガ、リサイクルカバンなどを販売しました。

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その日の出来事を整理してシェアする
ナイトミーティング

海外フィールドワークでは、毎日活動の後にホテルでミーティングを行いました。その日の気づきを自分の言葉にしてアウトプットする。物事を整理して仲間でシェアし、他人の意見を聞き、更に理解を深める。この積み重ねが生徒たちを大きく成長させるのです。帰国後もここで培った経験を活かして、国際貢献活動に対する理解と実践を深めていって欲しいと思います。

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<参加生徒の感想より(抜粋)>

 貢献には、「物資の貢献」と「技術の貢献」の二種類がありますが、その両方の貢献活動で重視しないといけない点は、「循環」だと思います。物資の貢献では、恩返しが恩返しを生むような思いやりの循環。技術の貢献では、代々と伝えていくといった技術の循環をつくり出し、持続可能にすることが本当の意味での貢献になると思います。(中略)「また貢献したい」という前向きな気持ちになれる。また、自分に達成感やうれしさなど、何かが返ってくる貢献が貢献する側にとってもされる側にとっても、あるべき貢献活動だと思いました。(中略)
 人から聞いただけ、授業でしただけでは得られないことを他にもたくさん学ぶことができました。今回のフィールドワークに参加して得た知識や考え方を今後の生活のいろんな場面で生かしていき、自分の物事を見る視野をどんどん広げていきたいと思います。
2年  磯野 楓



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